こんにちは!今回はWindows10の更新プログラムが0x8007010Bエラーで更新プログラムが適用できない事象の解決方法を紹介したいと思います。
0x8007010Bエラーは通常、「ERROR_DIRECTORY」無効な名前のディレクトリが存在するときに発生します。様々な場面で見ることができるエラー番号ですが、今回はWindowsUpdateにフォーカスを当てて記事にしていきたいと思います。
いつも通りではありますが、さしあたり私の遭遇したケースで紹介していかせていただきます。
事象
KB4579311(Windows10 Build.2004)適用時に更新が失敗し、WindowsUpdateのイベントログに0x8007010Bが出力される。
この時、その他のKBを適用しようとしても同様のエラーが出力されてしまう。
また、インストール済みの更新プログラムもアンインストールすることができない。
考えられる原因
今回の原因調査として、更新プログラムのアンインストールを試しています。
その点において、今まで出会ったエラーと違う特徴としてアンインストールができないというものが浮き上がりました。
これは恐らく、KBプログラム適用時に、ディレクトリ/ファイル名に通常使われない違反文字、もしくはハードディスクに書き込み時にデータが破損してしまい読み込めない/削除できない状態になっているのではないかと推測されます。
よって、OSの破損、特にWindowsUpdateのファイルにファイル名の違反がある状態になってしまったため、更新プログラムがファイル操作できなくなってしまったのではと推測されます。
解決方法
OSの修復コマンド DISM /RestoreHealth を行う
OSのインストールイメージ(WIM)を使用した修復を行うことで解決しました。
DISMコマンドのRestoreHealthオプションで実行するコマンドですが、WIMを使用しない場合では更新プログラム適用ができませんでしたので、より強力な修復が必要だったのが分かります。
修復完了後に通常通り更新プログラムを適用することができました。
DISM /Online /Cleanup-image /RestoreHealth /Source:wim:E:\Sources\Install.wim:1 /LimitAccess ※E:\Sources\Install.wimはインストールディスクやマウントイメージのInstall.wimの場所 Wimを指定する場合、ファイルパスの前にwim:が必要ですので注意してください。
詳しくは下記の記事のDISM、RestoreHealth の項目をご覧ください。
HDDの修復コマンド CHKDSK /f を行う
ハードディスクが読み込めないような物理/論理エラーを持っている場合も同様のエラーが出ることを確認しています。よって、修復コマンドであるCHKDSKコマンドを実行するのは一つの手であると思われます。
詳しくは下記の記事のCHKDSK /f の項目をご覧ください。
OSの上書きインストール
残念ながら他の原因があるのかもしれません。上書きインストールを試してみると良いかもしれません。
あとがき
今回はWindows10の更新プログラムが0x8007010Bエラーで更新プログラムが適用できない場合の解決方法を紹介させていただきました。
私のケースではWindows10 Build.2004で発生しましたが、同じエラー番号で検索してみると様々なケースで同様のエラーを出しているようです。
となると、この対応方法は幅広く対応できるので覚えておいて損はないのかもしれません。
更新できない・ロールバックできない、そういった場面に遭遇した時、本記事のことを思い出してWIMを使用してDISMコマンドを走らせていただければ嬉しいです。
何かのお役に立てれば幸いです。
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