【Windows】「電源オプション」を「高パフォーマンス」や「究極のパフォーマンス」に変更するバッチスクリプト例

Windows

こんにちは!今日はWindowsの「電源オプション」を「高パフォーマンス」や「究極のパフォーマンス」に変更するバッチファイル例を紹介していきます。

普段パソコンを使っていて「高いパソコン買ったのに動作が遅い・・・」「もっとサクサク動かしたい!」といったときありませんか?そんなとき、よりパフォーマンス重視な「電源オプション」に設定することで、パソコンが持つ本来のスペックをある程度引き出すことができます。

また、実はさらに上位の設定が存在していて、「究極のパフォーマンス」というものが使えるコンピュータかもしれません。「高パフォーマンスは知ってるけど、究極のパフォーマンス?」と気になる方もいらっしゃると思います。

「究極のパフォーマンス」はワークステーションや一部のハイスペックPCに用意されたものですが、それが存在するのか調べることもできるようにしてみました。

今回はそんなパフォーマンスの変更を行うバッチファイルの作成例を紹介していきたいと思います。PCをサクサクにできるかもしれないバッチファイル、ぜひ試してみてくださいね。

※使い方によってはハードウェアに高い負荷がかかり、寿命が縮んでしまう可能性があります。ご理解の上、十分に気を付けてお使いください。

やりたいこと

その1:バッチファイル実行で、「電源オプション」を「高パフォーマンス」に変更したい。

その2:バッチファイル実行で、「電源オプション」を「究極のパフォーマンス」に変更したい。

スクリプト例

「高パフォーマンス」に変更する

rem 高パフォーマンスに設定する
powercfg /s 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c

「究極のパフォーマンス」に変更する

rem 電源プランの選択肢に既に究極のパフォーマンスがある場合、設定して終了する
for /f "tokens=3 usebackq" %%A in (`powercfg list ^| find /i "究極のパフォーマンス"`) do if not "%%A"=="" powercfg /s %%A & exit

rem 電源プランの選択肢にない究極のパフォーマンスがない場合は、追加した上で設定して終了する
for /f "tokens=3 usebackq" %%B in (`powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61`) do powercfg /s %%B & exit

使い方

1.テキストエディタなどに上記コードを貼り付ける

2.適当な名前を付け、拡張子を「.bat」にして保存

3.出来上がったバッチファイルを右クリックし、「管理者権限で実行」をクリックして実行する

解説

高パフォーマンスに設定するバッチ

まずは、「高パフォーマンス」からです。高パフォーマンスは省電力化を無視してハードウェアの性能を引き出す電源設定(:プロファイル)です。これに設定することで、過度な省電力=性能を抑えることをしなくなるので、ある程度性能が改善することがあります。

powercfg /s 8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c

powercfg」コマンドはWindowsの電源プランの設定用コマンドで、「/s」は電源プランを指定の物に変更するためのオプションです。

8c5e7fda-e8bf-4a96-9a85-a6e23a8c635c」は「高パフォーマンス」を表すGUIDです。

要するに、「電源プランを高パフォーマンスに変更する」コマンドになります。

GUIDはごちゃっとした文字列ではあるのですが、ほとんどのWindowsで共通の値のようです。他の電源プロファイルを見たいときは、「powercfg /list」にて一覧を取得できますので、見てみるとよいかもしれません。

電源プロファイルの例

究極のパフォーマンスが存在したら設定するバッチ

for /f "tokens=3 usebackq" %%A in (powercfg list ^| find /i "究極のパフォーマンス") do if not "%%A"=="" powercfg /s %%A & exit

こちらは電源プランの選択肢に「究極のパフォーマンス」が存在する場合に電源プランを変更します。

powercfg /list」で現在選択できる電源プランの一覧を表示し、そこから「find /i "究極のパフォーマンス"」で「究極のパフォーマンス」のGUIDだけ選んでいます。

その後、GUIDが取得できていれば(if not "%%A"==")、そのGUIDに電源プランを変更(powercfg /s %%A)しています。

要するに、「究極のパフォーマンス」が既に電源プランの選択肢に存在すれば変更するコマンドになります。

for /f "tokens=3 usebackq" %%B in (powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61) do powercfg /s %%B & exit

こちらは電源プランの選択肢に「究極のパフォーマンス」がない場合のみ実行されます。

powercfg -duplicatescheme e9a42b02-d5df-448d-aa00-03f14749eb61」で、新たに「究極のパフォーマンス」をプランの選択肢に追加し、その後電源プランを「究極のパフォーマンス」に変更しています。

for文がなぜ出ているの?については、以下をどうぞ♪

とあるコマンドを実行したときの出力結果を、別のコマンドのオプションに使いたいときに必要になります。

※今回は電源プランのGUIDを、電源プランを設定する「powercfg /s 〇〇」で使うために使っています。

あとがき

今回は「電源プラン」を「高パフォーマンス」や「究極のパフォーマンス」に変更するバッチファイルの作成例を紹介させていただきました。

「バランス」設定などでは、「消費電力」を抑えるための機能の処理のために微妙な遅延が発生したりします。「高パフォーマンス」や「究極のパフォーマンス」ではその遅延を抑える効果があるので、最大限パソコンの性能を引き出せることも多いです。

また、「powercfg」コマンドは、上記で紹介した以外にもたくさんの機能を持っています。

「現在CPUは何%くらいの消費電力で動いているの?」や、「放置してるときのスリープまでの時間」、「細かく設定した電源設定を、他のパソコンにも適用したい!」といった機能もありますので、他の記事でも紹介したいと思います!

何かのお役に立てれば幸いです。

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