こんにちは!今回はWindowsの更新後に標準搭載アプリが消えてしまった場合の対応方法を紹介していこうと思います。
私の事例では「Photo:フォト」が消えてしまいました。
この場合単純にフォトをストアからインストールしなおすことでも回復する場合もあります。しかし、ちょっと手間をかけないと直らない場合もありました。
今回は後者のちょっと手間をかける事象について書いていきたいと思います。
事象
Windows10の更新後に画像を開こうとしたときに、アプリの選択画面が出てしまう。
もしくはストアアプリを開いたとき、スプラッシュ画面が表示された後すぐ閉じてしまう等です。
本来であれば「フォト」が起動して中身を見ることができるのですが、このようにアプリを発見できない場合、「このファイルを開く方法を選んでください」のウィンドウが開いてしまいます。
ご自身でインストールしている他のデスクトップアプリでは当然開けるのでしょうが、特に何もいじっていないWindows10では、何かしらのソフトをインストールしないと画像ファイルを開くことができません。
原因
Windows10の機能更新プログラム(FU)では、処理の中にストアアプリ(特に標準搭載のアプリ)をOSと一緒に更新するような動きがあります。その中で、ストアアプリをコピーする際にエラーが発生した場合、スキップして続行するという振舞いを確認しました。
恐らくですが、HDDの故障やファイルの破損などを原因として、フォトが中途半端にコピーできなかったために発生したものと考えられます。
解決方法
ストアアプリの再インストールで解決しました。
今回は「フォト」を復旧させてましたが、同様の方法でほかのストアアプリを復活させることもできると思われます。
※この方法では、インターネットに接続して必要ファイルをダウンロードさせます。ストアにアクセスできる状態にしてから行って下さい。
PowerShellでストアの修復コマンドを実行する
まずはPowerShellを管理者で起動し、下記コマンドでストアを修復します。
Get-AppXPackage | Foreach {Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"}
PowerShellでフォトをアンインストールする
先ほどのPowerShellで、今度はフォトのアンインストールコマンドを実行します。
下記のコマンドでフォトがアンインストールされます。
get-appxpackage *Microsoft.Windows.Photos* | remove-appxpackage
ストアのリセットを行う
次に、ストアリセットツールを実行します。
Windowsスタートボタンをクリックし、検索バーへ「wsreset」と入力すると検索結果に「wsreset」が表示されます。これを右クリックすると「管理者として実行」が表示されるのでそちらをクリックすれば実行できます。
プロファイル内のストアのキャッシュを削除
プロファイル配下にあるストアのローカルキャッシュを削除します。
%USERPROFILE%\AppData\Local\Packages\Microsoft.WindowsStore_8wekyb3d8bbwe\LocalCache
上記パス内の中身をすべて削除し、再起動します。
※稀に削除できないものもありますが、その場合はスキップしてしまいましょう。
フォトのインストール
最後にインストールになります。
まずはストアを開き、検索バーに「フォト」と入力します。するとフォトの検索結果がでますので、そのアイコンをクリックします。
下記のようなストアアプリのインストール画面が出ますので、「入手」ボタンをクリックします。
インストールが開始されますので、しばらく待ちます。(リストアという表示になっているので、やはりインストールしたことがあるアプリに関しては少し処理が違いそうですね)
インストールが完了すると通知が出ます。ここで起動ボタンを押すか、先ほど開くことができなかった画像ファイルを通常通り開くとフォトが起動するようになっていると思います。
※もちろんスタートメニューから開いてみるのも一つの手です。
それでも改善されない場合
残念ながら他の原因があるのかもしれません。OSの修復や上書きインストールを試してみると良いかもしれません。
この操作の後にストアアプリチェックし、使えるかどうかを確認してください。
それでもダメな場合は、もう一度フォトの再インストール手順をやってみましょう。
私のケースではこれで改善しました!
あとがき
今回はWindowsの更新後に標準搭載アプリが消えてしまった場合の対応方法を紹介させていただきました。
単純な再インストールでは余計なファイルが残ってしまうのかインストール中にエラーが起きてしましました。また、キャッシュが残っていると、インターネット上のストアへアクセスする際に渡すデータがおかしくなってしまうのか、うまくダウンロードできない場合もあります。
そのため、結構面倒な手順を踏む必要がありました。
上記の方法ではフォトを例に進めてみましたが、それ以外のストアアプリでも同様に実行することができることが分かっています。
get-appxpackage
上記コマンドを実行すると、ストアアプリの一覧が表示されます。ここからアンインストールするアプリ名を探し、下記コマンドの**の間に入力してあげれば削除することができます。
get-appxpackage *[ここにアプリ名を入れる]* | remove-appxpackage
あとは、同じ手順を踏んで、ストアからダウンロードしなおせばOKですね。
※このコマンドでいらないストアアプリをアンインストールすることもできますが、システムに深くかかわるものもあるので、作業の際はバックアップを取るなどして注意してください。
デリケートというほどではないですが、一度壊れるとストアアプリは一筋縄ではいかないケースが多いように思います。ですが、方法を確立してしまえば何とかなることも同様に多いです。
異なる事象にも対応できる可能性がある方法に思えるので、ご理解の上流用していただければよい結果につながると思います。
何かのお役に立てれば幸いです。
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