【実機レビュー】OMEN(HP)30L ハイパフォーマンスプラスモデル RTX3080搭載 をユーザー目線で評価してみました。

Windows

こんにちは!今回はOMEN(オーメン)の30L ハイパフォーマンスプラスモデルのレビューを紹介していきたいと思います。

※扱っているサイトによって販売価格が大きく違うようなので、購入の際は最低でも下記3社を比較したほうが良いと思います。

今月の頭にPCを新調しまして、様々なモデルの中からこの機種に行きつきました。

今まで使っていたPCは市販のPCにパーツをつぎ足し継ぎ足しして何とか持たせていました。
しかし、普通のパソコン作業をするには問題ないのですが、Windows11に対応していなかったり、3DやVRなどといった新世代の体験はできなかったりと時代遅れ感が否めません。

そのため、当初は最新の3D性能を楽しめつつ、快適なコンピュータが安く欲しい!といった流れで選んでいました。

ですが、今回のOMEN 30Lは果たして安いかといわれると絶対値としてはやや高め?です。しかし、それを補って余りある魅力がこのPCにはありました!

そんなわけで、個人的な主観を元にレビューをしていきたいと思います!!

基本情報

OMEN(オーメン)はHP社のゲーミングPCブランドで、最近よくCMで見るようになったブランドですね。

同社のゲーミングではPavilionシリーズなどが存在しますが、OMENはより高級志向のモデルになります。PavilionのほうがだいぶスパルタンでOMENは余裕がある感じがします。

スペック表

とりあえずざっと基本のスペック表から。
OMENはいわゆるゲーミングPCと呼ばれるタイプのパソコンなので、情報量が多いです。

OMEN 25L Desktop 30L Desktop 製品詳細 - ゲーミングパソコン | 日本HP
NVIDIAの最新アーキテクチャ、Ampere(アンペア) GeForce RTX 3090 搭載の世界初 8Kゲーミングプラットフォーム。RTX 3080搭載モデルも用意。第10世代 インテル Coreプロセッサー搭載

もちろん非常にハイスペックですが、OMENの魅力はこだわりのパーツだけではないので、この部分はいったん読み飛ばして、ほかの機種と比べる際などに後からよく見てみるといいと思います。

モデルOMEN by HP 30L Desktop GT13-0000jp シリーズ ハイパフォーマンスプラスモデル
OSWindows 10 Pro (64bit)
プロセッサーインテル® Core™ i7-10700KF プロセッサー 3.80GHz-5.10GHz 8コア/16スレッド
メモリHyperX® Fury® 32GB (16GB×2)DDR4-3200MHz Intel® XMP対応 RGB (最大64GB) 4スロット(空2)
グラフィックスNVIDIA® GeForce RTX™ 3080 10GB (GDDR6X) HDMI2.1 ×1、DisplayPort1.4a ×3
ストレージWestern Digital® M.2 SSD 1TB,HDD 2TB
チップセットインテル® Z490チップセット
サウンドDTS Headphone:X™、Realtek ALC3866-CG  HighDefinition Audio 準拠、5.1ch対応
拡張スロットPCI Express x16 × 1スロット (空0)、 M.2 × 3スロット (空1)
ネットワークコントローラー10/100/1000 Mbps オンボード
内蔵無線LANIEEE 802.11ax (Wi-Fi 6)、 Bluetooth 5.0
USB天面 SuperSpeed USB Type-A 5Gbps × 2 (うち1ポートはバッテリーチャージ機能対応)
背面 USB 2.0 Type-A × 2、SuperSpeed USB Type-A 5Gbps × 2、
SuperSpeed USB Type-A 10Gbps × 2、SuperSpeed USB Type-C® 10Gbps × 1
その他I/O天面 ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1、マイク入力ポート×1
背面 ライン出力×1、ライン入力×1、マイク入力×1、セキュリティロックケーブル用ホール
筐体ミニタワー型 (縦置き)、左サイドシースルーパネル
ドライブベイ3.5インチ×2 (空1)
プロセッサー冷却方式Cooler Master® 水冷クーラー RGB
サイズ(幅×奥行き×高さ)縦置き : 約 165 × 424 × 448 mm
質量約 12.42 kg
電源Cooler Master® 内蔵750W ATX電源、80PLUS Platinum
消費電力 (最大時)最大 750W
標準保証1年間保証 (引き取り修理サービス, パーツ保証 )
個人的なGoodポイントは赤字、Badポイントは青字にしています

いやぁ…本当に隙の無いスペックになっていますね。
さらにここからの拡張性があるのでこれでも足らないような場合でも多少の追加が可能です。(果たしてそんな必要があるのかとも思いますが…)

細かいところですが、なぜかWindows10 proが採用されています。
他のゲーミングPCではHomeなものが多い中、私の職業的にありがたいです。リモートデスクトップも使えますしね!

良かったところ

デザインがシンプルで美しい

まず特筆すべきは、他のデスクトップPCと違って外観デザインがとてもシンプル。ミニタワー箱型というごまかしの利かないジャンルながら非常によくデザインされていて、かっこいいっ!

箱から出した最初の状態。前面スモークガラスなのが特徴的。

空気の取入れ用の穴あき加工も▲▼を組み合わせたものになっており芸が細かいです。普通のモデルならフィルターを付けるだけだったり、格子状になっているのでせいぜいです。さらに、スモークになっている前面パネルからみても、こちらは筐体へのデザインのこだわりを感じ取れます。

サイドパネルのロゴもシンプルさを持ちつつもまとまったデザインでお気に入り

サイドパネルはスケルトン仕様になっています。
中身が見えるということ自体は個人的にどうなのかと思っていましたが、内部パーツの配線や各ボードが黒で統一されているため、自作PCにありがちなごちゃごちゃ感がなく、むしろスマートな印象を受けました。

映り込みが激しすぎてまったく良さが伝わらない(汗

こういった点もデザインを見据えたパーツ選定がされていてGoodです。またこのサイドパネルはボタン一つで開閉できるため、掃除やパーツ入れ替えなどもイージー。

この部分を押し込むとすぐパネルを外すことができる

かなり考えられている筐体なのだと思います。

ギラギラしすぎないゲーミングPC感

ゲーミングPCといえばファンやらパーツやらがLEDによって光るというギミックが盛り込まれることが多いですね。この30Lも例に漏れず光りますw

ボードの光具合はこんな感じ

ですが、かなり落ち着いた感じです。デフォルトでは白を基調としたカラーになっていますが、拡散タイプのLEDなので優しい光り方になっています。

フロント側はデザインをテーマに取っている感じ

フロント側はも拡散型のLEDですが、スモークパネルとの組み合わせでコントラストがはっきりとしています。幾何学的な部分を強調とすることで、角ばった筐体との一体感を演出しているように思います。

納得のスペックと良コスパ

まず、明らかに現時点ではスペックが高い部類のものになります。
intel core i7+32Gメモリ+RTX3080という構成の時点でかなり上等なスペックと言えます。

よく売れ筋にあたる他のゲーミングPCではcore i5+16G+RTX3060tiくらいがメジャーになっています。

もちろん今流行りのゲームはどちらでもばっちり動作します。むしろ快適の範囲にあると思います。

それでも自分がこのスペックを選んだわけは、パーツの性能寿命を考えたとき、少しでも高い性能であったほうが未来に出てくる重いソフトでも対応できるためですね。

そう考えたときに、同じ構成をしているPCを探してみると+10万くらいになっているケースが多いです。また、現在の半導体不足からくる納期未定も多く、注文して1週間以内に届くと明記されていたのも決め手の一つです。

OMENは価格帯が高いにも関わらず同レベルのハイスペックPCに比べるとやや安く仕上がっているということですね。

VRに適したインターフェース配置

今回自分はゴーグルとしてOculusQuest 2を使用することを前提としています。内臓電源はあるとしても長時間使用するためには電源の供給が必須になります。このOMEN 30Lは上面パネルに大電力給電可能なUSBポートが配置されているので、長時間使用に適しています。

上面に配置されたインターフェース

色合いのせいで見にくいのですが、一番左のUSBポートがバッテリーチャージ対応のポートになります。その他ヘッドフォン端子へのアクセスもできるので非常に便利です。一応この位置に電源ボタンもありますね。このおかげで前面パネルをフラットにできているのでしょう。

こだわりのパーツ選択と上質な組み上げ

統一感のあるパーツ選択は先ほども述べましたが、よくよくスペックを見ると、CPUクーラーが最初から水冷だったり電源ユニットが80Plus Platinumだったりと、すべてのパーツがワンランク上のものが搭載されています。

CoolerMaster製の水冷クーラーを搭載 しっかりオリジナルデザイン

水冷の場合、GPUからの廃熱によってCPUが暴走するリスクを減らし、内部ファンの数を減らせることから筐体内部での空気の流れが乱れにくくなります。これによって効率よく廃熱できますし、静かにもなります。

電源の変換効率ランクシール

電源のPlatinumについては電気の変換効率によるランク付けです。パソコンの内部は直流、コンセントからの電気は交流なので、これが高いほど無駄に電気を使うことがありません。

変換効率が低いとその無駄なエネルギーは熱として消費されてしまうので、廃熱でパーツが壊れたりエアコン代にもダメージを与えてくるでしょう。その点でもBronzeランクより10%も効率良いPlatinumは長期的に見ればかなりメリットがあります。

ちなみに電源容量は750Wとなっており、パーツそれぞれの合計を足しても500Wいかないくらいですので、ちょいどいいベストチョイスだと思います。

悪かったところ

デカくて重い

どのゲーミングPCにも言えることですが、まーデカい。そして13kg弱ですからまぁまぁの重さ。

ミニタワー箱型ならこんなものかと思いますが、昨今の小型PCに比べれば大きいと思います。同社の25LシリーズやPavilionシリーズと比べると多少設置場所に余裕は欲しいところです。

可能なら一度設置した後に移動はしたくないですね(汗
気軽に棚やデスクの上には置けないでしょう。

地味にWifi6に対応していたり、Bluetoothが標準装備のため、設置場所の自由度が高いです。そのため、足元に置いていなくてもよいので、このデメリットは工夫次第で何とかなるでしょう。

ちょっと古いCPU

個人的にここが一番の悩みどころでした。

HPのスペックシートより

今現在のIntel Coreは11世代が最新になります。今回購入したモデルのCPUは10世代目になります。

これがちょっと・・・心残りになっています。

しかしながら、10世代→11世代では大きな性能差がないというのが通説となっていますので、そこまで気にする必要はなさそうです。

まぁ主にオーバークロックを行うターボブーストや消費電力などの部分での改良が主になっているからですね。

実際のCPUベンチマークでは10%~20%程の性能差があるようなのですが、そもそものスペックがオーバー気味なので、RTX3080が快適に制御できるCPUであれば十分です。

また、10→11世代ではマザーボードの対応が変わらないため、本当に気になるのであれば購入して入れ替えてしまえばOKです。

フルパワー動作では廃熱やファン音がソコソコある

通常使用(OfficeやYoutube視聴など)では静かで廃熱も皆無です。
ですが、フル3DゲームやVRなどのスペックをフル稼働させる必要がある状況になると結構な廃熱とファンの動作音があります。

私の場合そういった状況ではゲームのサウンドもあるので気にならないのですが、もしもマイニングや自動取引などの放置系作業を目的としているなら、もっと静音タイプに変更したり、エアコンなどの熱対策が必要になってくると思います。

まぁ言っても普通より静かなんですけどねw

角ばった筐体

これは確実に好みの問題になると思いますが、丸みを帯びたデザインが主流の中でかなり角ばったデザインになっています。

刺さるほど尖っているわけではありませんが、誤ってぶつけたりすると結構いたいです。

完全にデザイン重視の賜物ですね。私はデザイン優先でしたので許容できました。

オススメポイント

とにかくかっこいい

デスクトップパソコンの多くは若干チープな部分が見え隠れしており、おもちゃ感が出てしまうか、業務用の道具という雰囲気がどうしても出てしまいます。

ゲーミングPCはさらににぎやかだったり、ちょっとした差し色のプラパーツなどで緩和させてはいますが、このOMEN 30Lはごまかしの利かないシンプルさ、そして質感で勝負していているところが気に入りました。

無駄を排して必要なところに手間をかけているデザインは秀逸

派手過ぎると今度は部屋の中で浮いてしまったりしますが、この機種の場合は自然に溶け込んでくれます。尖ったデザインは飽きが来やすいです。その意味でも長く使っていくには素晴らしいデザインだと思います。

通常時の動作音が静か

オーバークロックやスペック要求の高い作業をしなければ、基本的に静かです。これはやはり大型ファンの採用と、CPU水冷クーラーによるものが大きいと考えます。

ブログ打ち程度であれば動作音は皆無ですね。つけっぱなしにしていても光っていなければ動いているのかわからないほどです。

静かなのにもかかわらず、動作温度も安定していて安心感があります。
水冷すげぇな…

長く使おうと思える

先のデザインもそうですが、長く使うには飽きの来ないデザインであることが大切です。PCは特に見た目で損をする場合も多いので気に入ったデザインを選ぶべきです。

どうしてもコスパを重視して安っぽい見た目のものを選びがちになりますが、数年単位で使うものですから可能であればデザインも気にしたいところですね。

そのうえ、OMEN 30Lは電源の余裕もあり、追加も用意に設計されています。また、素のインターフェースの豊富さもあり、パーツ寿命に対してネガティブな要素がない。

となってくれば長く使わないことなんてなさそうですね!
そうなると多少高くても支払うだけの価値があるというものです。

あとがき

今回はOMEN 30Lのハイパフォーマンスプラスモデルの紹介をさせていただきました。

ゲーム向けのブランドではありますが、スペックや使い勝手も考えると十分にクリエイター向けとしても通用しそうですね。

私は久々にPCを買ったのですが、良い買い物ができたと思います。
なによりデザインが旧来のパソコン感を残しつつ次世代に繋ぐようなところを感じており、ラグジュアリー的な要素も含んだ良いバランス…なんにせよ気に入ったのですw

気に入るということは、やはり長く使いたいという気持ちを起こします。飽きて入れ替える、多少の不具合を我慢できない、そうなると大体の人は買い替えを行うと思います。

そういった時に気に入っているから直して使おう、もう少し我慢してみようという気持ちが沸く、そんな製品だと思います。

高性能タイプを選ぶことも長く使うことを前提にするなら大事です。未来に重いOSやソフトがリリースされてもへっちゃらですからね。だったら最初から早いほうがメリットが多いです。

そうやって1年でも寿命が長くなればそれだけ時間的にも金銭的に得もしますし、それを理解していれば多少高い上のランクを購入することが結果的に安く済ませるコツです。

まぁ初期投資は高めなきがしますが、そこはセールを利用したり、額が大きい分、各種ポイント還元が大きいということで納得するしかないですね。数万ポイント帰ってきますし(笑)

もし、性能がよく長く使っていきたい相棒をお探しであれば、このOMEN 30Lを候補にしてみてはいかがでしょうか。

何かのお役に立てれば幸いです。

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