こんにちは!今回はローカルディスクを非表示にする方法を紹介していきたいと思います。
もう、Windowsは子供から大人まで幅広いユーザーに使用されているOSです。
言うまでもなくお子さんの教育やご高齢の方の生活や趣味などに使われていますね。
ですが、あくまで使用しているのはWindowsというよりかはインストールされているソフトで(インターネットブラウザやアプリなど)Windowsそのものをいじったりすることは少ないと思います。
そんなときによくあるのが、変な操作をしたらファイルがどこかに行ってしまった、削除してしまった…などのトラブルです。
そんな事件を回避するために、一つの解決方法としてドライブの非表示化があげられます。
見えていなければそこにアクセスすることはなくなるので…(笑)
もちろん仕事の場でも使っていいドライブだけを表示させることでだいぶ管理が楽になります。
早速やり方を見ていきましょう!
やりたいこと
Windows10のエクスプローラ上で表示されるドライブを非表示にしたい。
これを実行するとエクスプローラー上の指定のドライブが見えなくなります。
もちろんサイドメニューにも表示がされなくなります。
スクリプト例(Cドライブ・Dドライブを非表示する場合)
今回はレジストリにて設定していこうと思います。例のごとくコマンドの形にしていますので、管理者実行しているコマンドプロンプトなどから実行してください。
全てのユーザの場合
Reg Add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDrives /d 12 /t REG_DWORD
設定したユーザーのみの場合
Reg Add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDrives /d 12 /t REG_DWORD
上記コマンドを管理者権限で起動したコマンドプロンプトに入力し、再起動すると反映されます。
サンプルでは、エクスプローラ上の「C / D」の3つのドライブを非表示にしています。
解説
今回は下記のレジストリを追加することでドライブの非表示を実現しています。
※すべてのユーザー HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer ※現在のユーザー HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer キー名:NoDrives キータイプ:REG_DWORD 値:各ドライブと対応した値の合計値(C・Dドライブなら12)※詳細後記
これを設定すると、再起動後から設定したドライブは見えなくなります。
他のドライブを非表示にする場合
他のドライブを非表示にする場合には、サンプルコマンド内の「12」の部分を書き換えます。
Reg Add "HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Explorer" /v NoDrives /d 12 /t REG_DWORD
例:C / D / Eドライブを非表示にする場合
対応する値(下記表を参照) C=4、D=8 を全て足した値で書き換えてください。
4+8=12
例:E / Fドライブを非表示にする場合
対応する値(下記表を参照)E=16、F=32 を全て足した値で書き換えてください。
16+32=48
※非表示を既定の設定に戻す場合には、上記で追加したレジストリ値を削除してください。
ドライブ文字と値の組み合わせ表
各ドライブと数値の一覧表を参考までに作成してみました。
よかったら活用してみてください。
ドライブ | 値 |
A | 1 |
B | 2 |
C | 4 |
D | 8 |
E | 16 |
F | 32 |
G | 64 |
H | 128 |
I | 256 |
J | 512 |
K | 1024 |
L | 2048 |
M | 4096 |
N | 8192 |
O | 16384 |
P | 32768 |
Q | 65536 |
R | 131072 |
S | 262144 |
T | 524288 |
U | 1048576 |
V | 2097152 |
W | 4194304 |
X | 8388608 |
Y | 16777216 |
Z | 33554432 |
補足:ビットを使ったフラグ処理について
補足として、今回設定した数値はよく使われているフラグ処理になります。
この値を2進数に変換すると、C(4=0100)D(8=1000)となり、これを足し算すると、
4+8=12 0100+1000=1100 となります。
このようにスイッチのように0/1を切り替える方法は良く使われるので覚えておいても良いかもしれません。
あとがき
今回はエクスプローラ上に表示されるドライブ文字を非表示にするコマンドのご紹介でした♪
普段エクスプローラを表示する際、もっと画面をスッキリさせたい!不要な情報が多い!と感じている方は上記コマンドを使ってみるといいかもしれません。
タイトルでは物理ドライブと書かせていただきましたが、ちょっと進んだ使い方をしている(仮想ドライブなど)を使用している場合でもドライブレターが設定されていれば同様の方法で非表示にすることができます。
ドライブレターの並び順には十分に気を付けてくださいね!
何かのお役に立てれば幸いです。
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