こんにちは!今回は最近購入したChromebook、ASUSの「C425TA」をレビューしていこうと思います。
Chromebookは最近注目されてきた新しいパソコンですが、なかなか店頭に並んでいる姿を見ず、どんなものなのかとても興味を持っていました。ChromeOSと搭載したChromebookは軒並み値段も安く、レビューでも動作が軽快だと評判ですね。
このC425TAもChromebookエントリーモデルとしてオススメされていましたが、実際のところどうなのでしょうか?
使用を開始してから約1ヶ月たちましたので、良いところと悪いところを重点に紹介していければと思います。
基本スペック
まずは簡単に私が購入したChromebookのスペックを紹介していきます。
クロームブックとしては中級のスペックのようですね。エントリーモデルとしてはもってこいでしょう。
ブランド | ASUS |
画面サイズ/解像度 | 14インチ/FHD(1920x1080) 極狭ベセル |
CPU | インテル Core m3-8100Y |
搭載メモリ | 4GB |
ストレージ | eMMC 64GB |
バッテリー駆動時間 | 12時間 |
重量 | 1.44kg |
カメラ | 720p HD (内側のみ) |
キーボード | 英語配列 |
筐体サイズ | 32.17 x 20.80 x 1.69 (cm)※13.3インチ並 |
その他 | 180度画面開閉 6インチタッチパッド タッチパネルディスプレイ |
実勢価格(2020年11月現在) | 5万円弱 |
細かいスペックはメーカーサイトで確認してもらうとして、代表的な判断材料としてはこんなところでしょうか。
2020年11月現在での同価格帯ではこのくらいのスペックが標準よりコスパがいい感じですね。
実際に使ってみてこのスペックで不便になるようなことは皆無です。
重い3Dゲームなどは流石にカックカクですが、YoutubeやAmazon Primeなどの動画サイトをFHDで再生しても全く問題ありません。
メーカーサイトリンク(*注:英語サイトです)
良かったところ
見た目/質感がいい
とっても単純に見た目が悪くないのはGoodポイントです。
値段は安いのに、決してチープな感じではなくなかなか高級感があります。
特にディスプレイ側のカバーは作業しているときに他人から見える部分になりますが、重厚な金属感があり、マットな仕上げもいい感じです。無駄なものが少ないシンプルデザインなのも良いですね。
画面も光沢があるタイプですが見づらいということもなく、この価格帯では明るさも視野角も十分です。なにより狭いベゼル(画面の縁)のおかげでモノの大きさに比べて画面が広く、シャープな印象があります。※比較用にペットボトルをおいていますが14インチの割にコンパクトです。
付属品としては、TypeCの充電ケーブルがついてきます。それ以外の余計なものは一切ついてこない感じですね。
動作が軽快
これはChromeOSの特徴のほうが強いと思いますが、起動やスリープからの復帰がめちゃくちゃ早いです。ネットサーフィンしたり書類を見せたりするのに、使えるようになるまで待つという時間は苦痛です。それがほぼないのは強みですね。スリープからの復帰は蓋を開けている間には完了しているくらい早いです。
Core m3は比較的安価なChromebookの中ではちょっとだけ良いCPUですが、絶対的な性能があるわけではありません。メモリも4GBと他OSのマシンと比べると貧弱なものです。
それでも他マシンと比べて快適と感じます。
また、余計な機能がないせいでもあると思いますが、アプリの起動もブラウジングもサクサクでストレスが少ないです。
この記事もC425TAで書いていますが、入力が遅延したりスクロールがカクついたりのようなWindowsにありがちなモタモタ感がなく素晴らしいです。
キーボードタッチが悪くない
キーボードのタッチは文書を作ったり、チャットをする人にとっては重要なポイントでしょう。
私も出先でブログを書くために少し小さめのノートが欲しいと思っての購入ですので、そこそこの文章入力を行っています。そのうえでパチパチと打鍵感のあるキーボードには好感が持てます。
今でもよく安いノートPCにありがちなプラスチック感満載なシャカシャカキーボードではないですが、キーストロークはやはり浅めですね。まぁ力をそんなに入れなくても打てるのでそこも利点かもしれません。
また、キーの質感も若干こだわったモノに感じます。デザインに統一したマットな仕上げですが、つるつるのように滑るわけでもなく、ゴムのように掴んでしまうこともなく、適度な滑り具合でいい感じです。
バックライトもついているので、暗いとちょっとかっこいいです。
こういうときは英字キーボードは映えますね!
バッテリーが持つ
このC4254TAはメーカーカタログ値でバッテリー駆動時間が12時間もあります。
Chromebook全般的に言えることですが、バッテリー駆動時間は他のWindowsよりとても長いです。
また、バッテリー駆動時でも昔のWindowsノートによくあったパフォーマンスがガタ落ちになったりということはありません。電源接続時もバッテリー駆動時も変わらない操作感で使用できるのは素晴らしいことだと思います。
とはいえ、全力で動画を再生したり、重いアプリをガンガンに使ったりするとやはり駆動時間は短くはなります・・・これはまぁ仕方のないことです。
それでも5万円以下で6時間駆動してくれるのは魅力と言っていいと思います。
映画3本くらいは見れますしね。
画面の縁が狭い
画面の縁は今風にかなり狭いものが採用されています。
おかげで激安PCによくありがちな太い画面枠がなく、チープな印象がありません。
また、ベゼルが狭いということは、それだけ画面サイズの割にコンパクトになるので、全体の大きさに比べてディスプレイが大きく感じます。一昔前のノートパソコンより一回りサイズを小さく、それでいて画面サイズは大きい・・・素晴らしいことだと思います。ここがちゃんと最近のクラムシェルPCのトレンドにあってるのは良い点だと思います。
細かい親切設計がある
これは細かいところですが、蓋を開ける際容易に開けられるよう筐体にくぼみを作っていたり、
画面を傾けた際にキーボードがリフトするエルゴリフト機構が採用されていたりと、ちょっとしたASUSの工夫が取り入れられているのもGoodですね。ちゃんと旧製品の流用ではなく、新しい設計のものが使えるのは嬉しいところです。
悪かったところ
単純に重い
サイズの割に重さを感じます。
このくらいの大きさであれば、持ち歩きをしようというユーザーも多いハズ。リュックなどに入れても存在感を感じます。それを考えると、もう少し軽く抑えてほしかった感じです。
個人的にはこの重さがあるおかげで、ガシガシキーボードを打っても筐体がブレることないので利点ではあります。安定感のある筐体は入力作業でしっかりと安定しますから。
軽いパソコンで激しい入力すると筐体そのものからカタカタという異音や、更に画面ヒンジが弱っていたりすると画面がグラグラしたり最悪です。
そういった意味で重さと安定感があるのはキーパンチャーにとっては有用なのかもしれません。
タッチパネルである意味がない
タッチパネルが搭載されていますが、何に使ったらいいのかわかりません。
このC425TAは180度開閉です。
画面がはずれてタブレットになるようなハード的機能を持ち合わせていません。よってディスプレイにタッチパネルが搭載されていても全く使用用途が思いつきませんでした。(対面の人にタッチしてもらうとかでしょうか・・・?)
画面のスクロールに使えるかなぁと思いましたが、光沢のあるグレア仕上げディスプレイですので、指紋が残ってしまい汚れてしまいます。
Andoroid用のアプリでタッチパネルを要求するものをダウンロードした際に使用することが極稀にあるのですが、そもそもそういったアプリはChromebookの大画面ではレイアウトがぐちゃぐちゃだったりするパターンも多いので、素直にタブレット端末を使ったほうが良さそうです。
英語配列キーボードは慣れが必要
私が購入したモデルが英語配列キーボードだった、というだけですが、日本語キーボードに普段から慣れていると急に配列の違うキーボードを使うと違和感があります。
特に日本語入力時に記号を打とうとすると、キーボードの表記とは全く違うモノが表示されてしまいます。簡単なところですと@は{キー(pキーの右横)を押さないと出ません。日頃からブラインドタッチに近い人であればあまり問題にならないと思いますが、慣れなるまでは覚える必要があると思います。Enterキーが小さかったりしますしね。
また、Chromebookである以上Windowsとショートカットが違うものも多いです。
Delキーがないため、Alt+Backspaceだったり、半角/全角キーがないためCTRL+SPACEキーで日/英入力を切り替えたり、ファンクションキーがないため、それに変わるボタン(画像最上段)のキーを覚える必要があったり、、検索🔍キーの存在など初めて使うと戸惑う箇所はたくさんありますね。
とはいえ、私は数日で慣れたのでとにかく使うことが大事かと思います。
そもそも私が英語配列キーにしたのはシンプルなデザインのノートPCなら、キーボードもシンプルな表記の英語配列のがいいなと思ったからなのです。(ついでに英語配列キーボードの方が断然安かった)
機能面で多少の我慢があってもかっこよさを優先した結果ですね。
ただ実際慣れてしまえば我慢というほどのものではないのかもしれません・・・ここは人によりますね。
周辺機器インターフェースが少ない
正直これは少ないです。USBポートx1 TypeCx2 マイクロSDカードスロットx1 ヘッドフォン端子だけです。
単体では外部ディスプレイに接続することすらできません。
一応Chromecastには対応していますが、YoutubeのURLをテレビに飛ばすとかそのレベルでしか私の環境では使えませんでした。
USBハブとついでにHDMI出力ポートのついているものを購入しておくとだいぶ幸せになりそうです。
画面が汚れやすい
これは光沢ディスプレイ全てに言えることですが、指紋やホコリがつくと目立ちやすいです。
また蓋がピッタリと閉じるため、長時間筐体に手を付きながら作業しているとその部分やキーボードについた手脂が画面についてしまうことがあります。
軽く拭き取ればすぐに落ちる程度ですが、精神衛生上手入れはしておきたくなります。
おすすめできる使い方
メリット・デメリット上げてみましたが、総じて5万以下のノートパソコンのクオリティとは思えません。私はほとんどブログ執筆作業はこのC4254TAだけで完結しています。
非常にコストパフォーマンスが良いと感じました。
リビング用でネットサーフィンや動画再生
オススメなのはこの使い方ですね。
やはりスマホでやるよりも大画面であるメリットは大きいです。
ネットも動画もサクサク快適に見れてますし、通販でも小さい画面よりも大きい画面で見たほうが商品情報はよくわかりますしね。
特に起動するのが爆速なので、わざわざ起動に時間のかかるマシンを立ち上げたりする億劫さはありません。
またデザインがシンプルで優秀だと思うので、リビングにおいてあっても違和感がありません。
外出用の作業用PC
いくら重いといっても1.44kgは持ち運びに辛いというケースは稀だと思います。
普通にかばんに詰めて運べる大きさですし、薄いのであまり邪魔にはならないと思います。
バッテリーの持ちも悪くないのでカフェで書類作成などもOKですね。
メインPCのリモートクライアント
流石にこの価格帯のPCで重いゲームやソフトウェアを快適に動かすのはChromeOSといえど至難です。
ですが、Playストアが使えますので、リモートデスクトップクライアントをインストールしてしまいましょう。
ハイスペックなWindows機にリモートデスクトップで接続して、重い作業を任せたりしてしまえば断然快適です。Wifiで運用すれば場所に縛られることなく快適な作業空間を作り出せます。
子供用の教育用PC
値段が安く、子供が求める機能が詰まって(YoutubeやSNSなど)いるので、買い与えるのに良いかもしれません。
スマホ全盛期の時代ですので、フリック入力しかできない子どもたちも多くいます。
私の職場にもキーボード入力がおぼつかない若い人がだいぶ苦労されていました。
キーボードに慣れ親しむというのは現代のパソコンスキルに通ずるものがありますので、お子様の教育にも良いかと思います。
あとがき
Chromebookは初めて購入したので色々調べながらの購入でした。たまたまAmazonのセールで安く購入できたというのが本音ですが、失敗してもと思って買った割にはとても満足いく製品でした。
3Dゲームや動画編集などには使えそうにありませんが、そこはメインのWindows機がありますので、Wifi経由でリモートデスクトップで接続して快適に作業できています。これで自室以外でも作業できる開放感ができました。
とはいえ、基本ネット見たり動画みたりするリラックス用のパソコンとしての使い方が最初の動機でしたのでその用途としては十分すぎました。十数万の費用かけてスマホでみるより断然いいです。
インターネット環境さえあればブログ更新もサクサクできているので、古いPCでブログ作業をされている方にもオススメですね。画像編集なんかもそこそこできます。
つい最近もキャンプに持ち出し、テザリングを使用し自然の中でブログ作業してきました。
私個人、Windowsに執着していましたが、ここまで安く快適な端末が出現してしまうと大きく価値観が変わってしまいますね。技術発展には驚かされます。一方で知らずに食わず嫌いをしてしまうと、置いて行かれてしまう恐怖感すらありますね。
C425TAはChromebookのエントリーとしても、エンターテイメント用として使っていっても、軽作業用の実務PCとしても十分な性能を持っていると思います。
是非ともこの機会にその手にとってみてはいかがでしょうか。
オススメアクセサリ
蛇足にはなりますが、私がこのC425TAを買ったときに同時に購入したモノをちょっとだけ紹介します。
ワイヤレスマウス
C425TAもBluetooth対応ですので、問題なく使用できます。
シルバーのノートPCですのでシルバーのマウスがほしいなぁと思い購入しました。
若干チープですが、軽すぎず使いやすいです。薄いので持ち運びもらくらくです。
下のキャリーバッグに入れて持ち歩いています。
キャリーバッグ
このケースはデザインが気に入ったので購入しました。もちろんC425TAもしっかり入ります。
(ちょっと大きめでしたが・・・w
小物入れがファスナーで取り外しができ、内部もよく考えられたポケットがしっかりあって整理しやすい良いケースだと思います。上の薄型マウスがちょうど入るポケットが有り、同時購入オススメです!
Bluetoothヘッドフォン
出先やカフェなどで作業するときにはヘッドフォンは必須アイテムですね。
周りの迷惑を考えるとやはり音が出るものはしっかりしておきたいものです。
こちらもC425TAに合わせてシルバーのものがほしいと思い購入しました。
流石に値段が値段ですので、筐体がプラスチッキーだったりと触ると安っぽさはありますが、パット見はわかりません。むしろその安っぽさがが軽さに繋がり、長時間の使用も苦になりません。
音質も意外に悪くなく、いわゆる聞き取りやすいヘッドフォンだと言えるでしょう。
バッテリーが切れても有線で使えたり、ヘッドホンから別のヘッドホンに音声をシェアできる機能など、面白い機能があるので良い商品だと思います。
そして何より上のキャリーバッグの大ポケットにすっぽり収まります!
長々と紹介させていただきましたが以上になります。
なにかのお役に立てれば幸いです。
コメント
英語配列キーボードを使っているのに”P”の隣を押すと”@”が入力されますか?
おそらくキーボードの配列選択が日本語になっています。英語配列を選択してください。
アドバイスありがとうございます!
”P”の隣を押すと”@”が入力されるのは、英語配列のキーボードを日本語配列設定で使用した場合になりますね。
私のものはデフォルト設定が日本語+日本語配列になっておりました。
そのため、デフォルトで使う場合にこの入力方法でないと入力できないものと思ってしまったため、あのような書き方になっております。
キーボードの表記に合わせる場合はおっしゃる通り英語配列に変更すれば問題なくなりますね!
ありがとうございました。