こんにちは!今回はWonderFox社のHD Video Converter Factory Proを紹介していきたいと思います!
動画と言えば、たくさんのソフトがリリースされていますが、完全に無料でやろうと思うと編集・変換のために必要な「コーデック」を揃えたり、編集ソフトにエフェクトや編集方法の「プラグイン」を用意したりと結構大変です。
また、有料ソフトでもソフトウェア自体が数万円を超えてきたり、そもそもそれを動かすためのパソコンが数十万円したりと結構お金のかかるものです。
今回紹介させてもらう「WonderFox HD Video Converter Factory Pro」は一般的なPCでもソコソコちゃんと動き、値段もお手頃なので導入しやすいソフトになります。
WonderFox社とは
中国に本社を持つ動画・DVD関係のソフトウェアを多数リリースしている企業です。2009年に設立されており、すでに10年以上運営されています。
そのため、多数のノウハウがつまった製品がが多く、特に今回紹介させてもらう「HD Video Converter Factory」は変換だけでも500種類以上の形式・デバイスに対応しており、蓄積されてきた技術の歴史が分かります。
また、専門的なソフトにありがちな操作の難しさを解消するようなインターフェース設計をしており、これだけたくさんの機能がありながら、目的の作業へのアクセスがしやすい親切なソフトウェアが多いと感じました。
今回紹介させていただくソフト以外にも、DVDメディアなどをバックアップやPCで動画として扱うデータ変換が行える「DVD Video Converter」や「DVD Ripper Pro」などがあります。
WonderFox HD Video Converter Factoryとは?
今回紹介する「WonderFox HD Video Converter Factory」は動画ファイルの総合変換ツールです。
変換に特化しつつ、エフェクトやキャプチャツールなどが用意されており、Youtubeなどの動画投稿サイトへ投稿される方やDVDやインターネットから取得した動画を自分の再生機器に最適化したい場合にとても有用なソフトです。
個人的には、あくまで動画変換がメインだと思います。タイムライン編集などを終えた動画をそれぞれの再生環境に合わせて変換するのに特化していると思いました。
■製品ページ
無料版の制限
このソフトはその機能のほとんどが無料版では制限されているといってもいいと思います。
制限事項は下記の通りです。
・5分までの動画しか変換できない |
・高画質(4k/1080p)動画のダウンロードが5回 |
・変換したGIF動画にウォーターマーク(透かし)が入る |
・高速変換機能は無効 |
・高画質モードでの録画は5回 |
本当にお試しするためだけになっているようですので、動作確認程度にしか無料版は使えそうにないですね。とはいえ、こういった動画編集ソフトはパソコンによってはマトモに動かないこともありますので、購入する前に無料版で試すのは大事ですね。
WonderFox HD Video Converter Factoryの機能
動画の形式変換
動画ファイルは2つのデータの掛け合わせで成立します。それが動画の絵の部分と音声の部分です。
最新のものから、昔ながらの形式までそのほとんどを網羅していると言えるでしょう。
主な動画フォーマット | DIVX H.264/H.265 VP9 MPG1/2/4 WMV1/2/3 など |
主な音声フォーマット | AAC AC3 EAC3 MP3 DTS など |
例えば、市販のDVDプレーヤーで再生するにはVOB形式という形式(:規格)に変換したファイルでないといけません。これは動画部分がMPEG2、音声部分はAC3で一つのファイル(:コンテナ)になっていないと再生できないのです。※このソフト上でDVDへの書き込みまではサポートしていません。
そのため、再生する環境によって細かな設定が必要なのが動画ファイルなのですが、「HD Video Converter Factory」はデバイスや動画サイトごとにテンプレートが用意されており、それを選ぶだけで、最適な動画形式に変換してくれます。
選ぶだけで動画が最適化されるのは、再生先の情報を調べたり、どのくらいの画質ならOKなのか・・・などを考えずに済むので時間短縮になりますね。
全体エフェクトの追加
通常、動画の変換に特化しているツールのほとんどはエフェクト機能などはあまり搭載されていないことが多いです。ですが、この「WonderFox HD Video Converter Factory」には動画を再生しながらエフェクトを付ける機能がついています。
追加した動画の下にステッキボタンがあるのでそちらをクリックするとエフェクト画面に移動します。
すると、左下にエフェクトの種類があるので、それを選ぶとエフェクトをかけることが出来ます。
エフェクトを付ける範囲は任意に変更できますので、右のプレビュー画面を見ながらエフェクトの調整ができます。
再生ボタンを押すと、再生しながら調整することもできます。意外にこういった編集ができるソフトは少ないです。ですが、あくまで全体のエフェクトなので、時間を指定してここからここまでエフェクトをかけるなどのタイムライン編集はできないようです。
ウオーターマークの追加
ウォーターマークはあまり聞き覚えがないワードかもしれませんが、本来は紙幣などに使われる透かしのことを指します。動画においては著作権表示やブランドの表示など、常に表示されている文字や画像のことです。
スタンプマークをクリックすると、ウォーターマークの追加画面に移動します。
テキストを入力し、「+」マークをクリックすると常時表示のテキストを追加できます。同様に画像の方も「フォルダマーク」をクリックして画像を選択後に「+」を押すと画像も追加することが出来ます。
Youtubeなどへ簡単なセミナー動画やツーリング動画などを投稿する人にとっては便利な機能ですね。
一括変換機能
指定のデバイス・動画サイトへの変換は10個まで一括で行うことが出来ます。
変換したい動画ファイルをリストに追加していき、出力フォーマットを選べば、あとは変換ボタンを押すだけで、追加した動画をすべてその形式に変換してくれます。
この機能を使えば、撮影した動画などを一回で動画サイトや再生するデバイスに適した形式に変換してくれます。これは非常に便利です。
その他の機能
他にも、デスクトップ画面を動画ファイルにするデスクトップキャプチャ
動画をSNSやチャットなどで使いやすいGif画像に変換するツール
Youtubeなどの動画サイトからのダウンロード支援
など、アイディア次第で使えるツールが多数収録されています。
WonderFox HD Video Converter Factoryのオススメな使い方
動画サイトへの投稿前変換
タイムライン編集が終わった後の動画をその都度変換しても良いですがが、エンコードは時間はかかるものです。一括で変換もできるので、用意した動画を投稿前に変換したいときには便利だと思います。
また、それほど凝った編集の必要のない場合はこのソフトのみで編集してしまってもいいでしょう。
演奏動画やツーリング動画、研修動画などはコンテンツそのものだけでも良さそうですしね。
無用に高価なタイムライン編集ツールを購入しなくても、これだけで良さそうですね。
ダウンロードした動画を再生デバイスへ最適化
動画をダウンロードしたり、撮影した動画をパソコンに取り込んでから、他のデバイスにコピーして見るなどの使い方をしている人も多くいると思います。
デバイス用の動画ファイルを作成するときに、特に形式に悩まずにすみますし、一括変換できるのは便利な使い方と言えるでしょう!
撮影した動画の圧縮変換
子供の成長動画やペットの動画など、たくさん撮影する人も多いと思います。これらのファイルを保存しておくのも結構大変です。そういった動画は保存サイズも馬鹿になりませんので、圧縮率の高い動画形式に変換しておきたいですね。
ちょっと知識必要ですが、自分に合ったファイル形式を見つけてしまえば、あとは一括変換してたくさんのファイルを圧縮して容量を節約できるでしょう!
あとがき
今回はWonderFox社のHD Video Converter Factory Proを紹介させていただきました。
一通り使ってみましたが特に不満のない仕上がりだと思います。いろんな準備が必要な動画変換を、導入するだけでそろえてくれるのは初心者にはありがたいと思います。
編集機能もテロップやサウンドエフェクトなどを使わないような動画であればこれで十分だと思います。テレワークなどが流行っている昨今では、研修や会議の録画データを共有したりすることもあると思います。その際に圧縮したり、透かしを入れたりするのであれば短時間で済ますことが出来るので良いと思いました。
これは動画編集ソフト全般に言えることですが、もちろんパソコンに大きな負荷がかかります。高性能なコンピュータであれば他の作業も同時にできるでしょうが、一般的なモノですとやはり同時作業はきついものはあるので、作業をしない時に変換実行するのが良いでしょう。
また購入前には無料版にてちゃんと動作するかは確認しておいた方がいいと思います。あまりマシンパワーがない環境によってはかなり厳しいこともあるからです。そのうえで使い勝手も見極めて有料版を購入すると本来の性能が実感できると思いますしね。
■製品ページ
何かのお役に立てれば幸いです。
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